2016年8月4日木曜日

格安バスツアー人気、旅行会社の実質経営者起訴 6千万円超脱税の罪 大阪地検

 大阪地検特捜部は3日、約6800万円を脱税したとして法人税法違反の罪で、大阪市北区の旅行会社「日本案内通信」の実質経営者で前社長の杉谷知界容疑者(59)=兵庫県宝塚市=と法人としての同社を起訴した。

 起訴状によると、平成26年7月期までの4年間で、売上金の一部を別会計として管理するなどして除外し、約2億5千万円の所得を隠して法人税約6800万円を免れたとしている。

 特捜部によると、杉谷被告は社長を退任した後も社内に残り、実質経営者として業務全般を統括していたという。

 特捜部は、同法違反容疑で7月に逮捕した同社の男性社長については「関与の程度が低い」として起訴猶予処分とした。

 信用調査会社などによると、日本案内通信は「ニチアントラベル」の名称で関西地方を中心に旅行業を展開。格安バスツアーが人気で、27年7月期の売上高は約28億円。

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