2016年6月15日水曜日

豚肉の関税61億円脱税 5人を起訴 東京地検特捜部

 安い豚肉に関税を課す「差額関税制度」を悪用し、関税約61億円を脱税したとして、東京地検特捜部は14日、関税法違反の罪で、食肉輸入販売会社「ナンソー」(千葉県柏市)など4社の実質的経営者、田辺正明容疑者(69)ら5人と、法人としての同社など2社を起訴した。

 起訴状などによると、田辺被告ら5人は共謀し、平成25年4月までの1年間、冷凍豚肉を輸入する際に570回にわたり水増しした価格を税関に申告し、関税計約61億5300万円を免れたとしている。

 田辺被告は同様の関税法違反事件を起こした食肉卸会社「ナリタフーズ」の元社長で、19年に関税約60億円を脱税したとして逮捕され、実刑判決が確定していた。

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