2016年4月27日水曜日

人気ラノベ作家 梅津大輔被告(42)・橙乃ままれ、3000万円脱税で有罪

 経営する著作権管理会社の印税収入などを申告せず法人税約3000万円を免れたとして、法人税法違反罪に問われたペンネーム「橙乃ままれ」の作家梅津大輔被告(42)に東京地裁は26日、懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役10月)の判決を言い渡した。駒田秀和裁判官は「刑事責任は軽くないが、事実を認め反省している」と指摘した。

 判決によると、2014年3月期までの3年間に、被告が代表取締役を務める著作権管理会社の法人所得1億2200万円を隠し、3060万円を脱税した。著作権管理会社には罰金700万円(求刑同900万円)を言い渡した。

 被告はインターネットで公開したライトノベルが人気を博し、書籍として出版されたり、アニメ化されたりした。判決後の取材に「今後も作家活動を続ける」と話した。

2016年4月20日水曜日

ゴルフ練習場「川島観光開発」川島光子社長(67)2300万円脱税

 売り上げの一部を申告せず法人税約2300万円を脱税したとして、東京国税局が法人税法違反の疑いで、千葉県佐倉市でゴルフ練習場を経営する「川島観光開発」(同市)と川島光子社長(67)を千葉地検に告発したことが19日、分かった。

 関係者によると、同社は2014年9月期までの3年間、ゴルフボールの貸出料のうち多くを売り上げから除外して所得を過少申告し9000万円余りの所得を隠した疑いが持たれている。

 隠した所得は川島社長や親族の預金口座に留保していた。

 同社は1971年12月に設立。佐倉市で「佐倉サンゴルフセンター」を経営している。川島社長は取材に「脱税の指摘については納得し既に修正申告して納税した。悪いことをしたと思っている」と話した。

2016年4月12日火曜日

投資マンションの販売会社、小橋川嘉久6千万円脱税

 投資用マンションの販売などをする不動産会社「ケースタイルマネジメント」(東京)が約2億4千万円の所得を隠し、法人税約6200万円を脱税したとして、東京国税局が同社と小橋川嘉久(ひろひさ)社長(36)を法人税法違反容疑で東京地検に告発したことがわかった。

 関係者によると、小橋川社長は2014年11月期までの3年間、知人らに架空の請求書を作らせて外注費を支払ったように装い、会社の所得を実際より少なく申告した疑いがある。脱税した資金は社長個人の預金などに充てていたという。

 民間信用調査会社などによると、ケースタイルマネジメントは大手企業の独身社員らを対象にワンルームマンションなどの投資物件を販売して業績を伸ばしたという。14年11月期の売り上げは約5億6千万円。

2016年4月6日水曜日

化粧品販売会社、山口孝栄 3千万円脱税か 名古屋国税局が告発

 会員への卸売りで業績を伸ばした化粧品販売会社「MEDIC」(東京都中央区)が、約1億2千万円の所得を隠して脱税したとして、名古屋国税局は、同社 と山口孝栄・実質経営者(61)を法人税法違反容疑で名古屋地検に告発した。脱税額は約3千万円とされる。山口経営者は容疑を認めているといい、地検は在 宅起訴するとみられる。

 MEDICは、エステや美容室などの会員と販売店契約を結び、化粧品を卸していた。会員は顧客に販売しているが、その際、仕入れ数によって卸売価格が割り引かれるほか、販売実績に応じて報奨金も支払われるという。

 関係者によると、同社は、営業実態のない数社から化粧品を仕入れたように装ったほか、架空の販売店に報奨金を払うように見せかけて経費として計上するな どし、所得を隠した疑いがある。所得隠しは2014年11月期までの2年間で約1億2千万円、脱税額は約3千万円とみられる。

 隠した所得の一部は、関連会社への貸し付けや、山口経営者の知人の生活費に充てられたという。

 名古屋国税局は、山口経営者が経理や業務の全般を握っているとみて、告発に踏み切った模様だ。

 MEDICは朝日新聞の取材に対し、「弁護士に任せてある」と説明。山口経営者の親族は国税局の調査を受けたことを認めた。

 信用調査会社によると、同社は12年末の設立。約2年間は名古屋市に本社があった。顧客開拓で売り上げを伸ばし、13年11月期で約7億6500万円、14年11月期で約10億円だった。現在、不動産管理会社となり、化粧品販売は金沢市にある関連会社へ移ったという。